本研究は、諸外国におけるスポーツに関する憲法規定を調査し、比較考察するものである。調査の結果、193の国・地域等のうち89の国で憲法にスポーツに関する規定があることが確認できた。これらを分類すると、スポーツ振興、スポーツ権、基本的人権(自由、平等など)、社会保障、中央政府の責務、立法権、スポーツの自律・自由、スポーツ政策等の管轄、中央・地方関係、権限配分、学校体育・スポーツ、教育、文化、健康、余暇、レクリエーション、障害者、スポーツの職業、スポーツの暴力防止、スポーツや競技者の保護、子どもの権利、結社・団体、科学、仲裁、知的財産、メディア、公営ギャンブルなどに関する規定に分けることができた。
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