平成27年度は、平成26年度までに作成した残ピン読み上げシステムの改良およびボール軌跡検出システムの開発を進めた。残ピン読み上げについては、合成音声を従来のスクリーンリーダーからオペレーティングシステムに備わっているTTSを用いる方法に変更することで安定性を増した。ボール軌跡検出については、深度センサをレーンにまたがらせることで直接計測する手法を試した。その結果、ボールスピードが早すぎない場合に十分な精度で検出できることが分かった。ボールが早い場合には検出ラインを越してしまうことが1ゲーム中に数回起こったが、これは今後のソフトウェアの改良で十分対応可能であると思われる。さらに加速度センサを右手首に装着し投球時の腕の動作を記録する実験を行い、投球前のセットアップ状態を検出したり,投球時の腕の振りを数値の変動から読み取ることができたりする可能性を示した。
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