アメリカスポーツ政策の基本となるのは1978年にアマチュア・スポーツ法として成立し、1998年に改正された連邦法規「テッド・スティーブンス・オリンピック・アマチュアスポーツ法である。これにより委託されたアメリカオリンピック委員会(USOC)は、生涯スポーツの振興と国際的な競技力向上施策を担当している。近年、細則のセクション9.1 「競技者の権利」にかかわる多様な法的紛争が生じている。直近の5年のケースを見ると、種目では、体操、柔道、トライアスロンなど多岐にわたり、その争点は選手選考の基準についてが多い。とくに、これらの仲裁パネルのケースを見る限り選手側の主張は認めらにくい傾向にある。
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