3-Dデジタイザー法による投球後の肩甲骨位置測定の有用性をあきらかにすることを目的とした.大学野球部に所属する男性8名を対象とし,肩関節屈曲時における投球側肩甲骨の1)上方・下方回旋,2)外・内旋,3)前・後傾,4)外・内転,5)挙上・下制の位置を肩甲骨,胸骨,胸椎棘突起の3次元座標から算出し,投球直前と投球直後,投球後1日,2日,3日で比較した.投球直後では肩関節屈曲150°で有意に下方回旋し,投球後1日,2日,3日では肩関節屈曲60°で有意に前傾した.3-Dデジタイザー法により投球後の肩甲骨位置変化を解析できることが示された.
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