研究課題/領域番号 |
25350780
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研究機関 | 専修大学 |
研究代表者 |
佐藤 雅幸 専修大学, 経済学部, 教授 (50170783)
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研究分担者 |
平田 大輔 専修大学, 文学部, 教授 (10348823)
堀内 正浩 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 准教授 (50267564)
齋藤 実 専修大学, 経営学部, 教授 (50322433)
佐藤 周平 仙台大学, 体育学部, 助教 (50566106)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | イップス / ジストニア / 痙攣 / クランプ |
研究実績の概要 |
既に熟練したスキルを獲得しているスポーツ選手において、突然発症する無意識的な筋活動の乱れに「イップス(YIPS)」という症状がある。イップスは、無意識的な筋活動の乱れでスポーツのプレー中に起こるものであり、熟練し自動化された運動スキルが、自己制御できなくなる状態を呼ぶ。本研究では、イップス(YIPS)の実態調査を実施し、スポーツ心理学、神経内科学およびスポーツ医学の領域から調査・分析することによって、スポーツにおけるイップス(YIPS)の診断法、治療法、リハビリテーション法を構築することを目的とした。 平成27年度は、筋電計の購入が認められ、イップス症状を呈している被験者Aの筋電波形を測定することができた。しかしながら、被験者Bに関しては、世界を転戦しているプロアスリートであり、被験者と実験のスケジュール調整ができず、平成28年度に本実験をすることにした。 研究成果は、「日本テニス学会」において発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
理由としては、被験者がプロアスリートであり、年間6カ月以上の海外遠征を含む長期遠征でスケジュール調整が難しかった事。また筋電測定に必要な実験機器の購入・納入が遅れたために当初の実験計画よりやや遅れてしまった。更に、研究責任者の実母が重篤な病気(急性骨髄性白血病)となり、介護しなければならなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
平成27年度の研究計画に従って、スポーツにおけるイップス症状の動作分析と筋電図波形の分析を実施すると同時に、ジストニア症状の動作分析と筋電図波形を比較して相関が認められるか否かを分析する。またイップス症状に対する対処法および治療法について検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
平成27年度末に実験装置の準備が整い本実験を実施することができたが、被験者数を増やる必要性があり、研究期間の延長を申請した。
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次年度使用額の使用計画 |
繰越金に関しては、平成28年度活動費(被験者謝金、専門的知識の提供者への謝金、消耗品費、交通費など)に充当する予定である。
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