二つの伝統文化圏の「身体技法」を抽出し、民族文化の変容と多様な身体・スポーツ文化の表象特性を検討した。一つは、北米太平洋岸地区ワシントン州先住民(セイリッシ語族)の伝統を創るイベント「癒しのカヌー・ジァーニ」の現地調査にみるグローバルテクノロジー社会の進展と基層文化の変容である。他の一つは、テヘランにあるズールハーネの市民施設、及びナショナル選手を育成する国立ズールハーネセンターや各種連盟における現代的課題や国際大会を志向した選手養成指針についての聞き取り調査である。伝統文化「ズールハーネ」の精神性と現代的潮流―文化表象としての身体技法について学会報告した。二つの伝統文化圏の事例研究である。
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