研究課題/領域番号 |
25350789
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研究機関 | 聖マリアンナ医科大学 |
研究代表者 |
谷田部 かなか 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教 (00387028)
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研究分担者 |
熊井 俊夫 聖マリアンナ医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40139671)
藤谷 博人 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 准教授 (50278008)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 感情不安 / ストレス / スポーツ心理 / 気分評価 / 遺伝子多型 |
研究実績の概要 |
本年度は、まず初年度までの成果報告を海外発表した。その後、セロトニントランスポーター遺伝子多型(5HTTLPR)の解析を終え、現在副次項目との関連性を検討している。また、マルチベースデザインで追加調査を行っている。 現時点での5HTTLPR遺伝子多型解析は、20歳以上で同意を得て回収できた学生エリートダンサー(Univ)18名、プロダンサー(Pro)16名、計34名の女性ダンサーについて解析した。内訳は、l/l 0名(0%)、s/l 12名(35.3%)、s/s 22名(64.7%)であった。Univは、s/l 7名(20.5%)、s/s 11名(32.4%)、Proは、s/l 5名(14.7%)、s/s 11名(32.4%)であった。 気分評価について、条件日を普段日、配役(合流)日、リハーサル日、公演間近日として2要因(5HTTLPR×Pro/Univ)の対応のある多変量分散分析を行ったところ、5HTT別、Pro/Univ別のそれぞれに主効果を認め、交互作用についても有意差があった。バレエダンサーにおいては、遺伝的要因もあるが、学生と職業的(環境)要因の相違が影響していることが強く認められた。次年度は成果発表を行い、引き続き追加検討をしていく予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
実験条件をマルチベースデザインに組み、追加被験者の調査を行っている。 また、一部生体情報の計測が競技特性上省くことになったので、別の母集団で調査を立て直す予定である。
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今後の研究の推進方策 |
追加調査が終わり次第、追加解析を行う。また追加調査においては、レッスン前後で重心動揺と足底分布圧計測をしたので、出来れば個別解析を行いフィードバックを行う。また並行して次の調査準備に入りたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
当初予定していた調査日の調整をしたところ、年度越しの調査日が増えたため。また、初年度購入予定だった解析ソフトについて再検討しており、実質購入出来ていないため。
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次年度使用額の使用計画 |
4月に年度越し謝金を使用。夏までに必要物品を購入する予定。
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