研究課題
研究期間延長により、2016年度国際心理学会(ICP2016)にてこれまでの研究結果を国際発表し、その後論文発表にて成果報告を終えた。また前年度に行ったプロバレエダンサーの観察研究について、気分と重心動揺の関係性についても臨床スポーツ医学会において口頭発表することができた。対象は女性ダンサー5名、通常練習日、リハーサル日、公演直前日において、日課として行われているウォーミングアップ時間前後に計6回、立位およびバレエ基本姿勢6種の重心動揺・足底圧分布測定を行い比較検討した。結果としては、公演前までに大きな外傷・障害はなく、調子や気分について条件日毎に個人差があったが、全体としては公演前に向けての精神的ストレス反応の影響が増加していた。しかしながら、経時的には立位、第1ポジション、第5ポジション、軸足立ちともに、バランス、重心動揺の安定性がみられた。その後5-HTTLPR遺伝子多型を解析したところ全員がs/sであった。これはプロとエリート学生ダンサーにおける調査でみられた遺伝子要因よりも職業的(環境)要因による相違を裏付ける結果であった。以上により、プロバレエダンサーは基本姿勢のバランス能力維持、重心動揺の安定性が確認され、心身のストレス調整が出来ていることが示唆された。
すべて 2016 その他
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件) 備考 (1件)
Integrative Molecular Medicine
巻: 3(6) ページ: 818-825
10.15761/IMM.1000253
http://gyoseki.marianna-u.ac.jp/smuhp/KgApp?kyoinId=ymdogbgkggy