運動における日本人特有の感情不安と遺伝子多型との関連性

2016 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 25350789
• 研究種目: 基盤研究(C)
• 配分区分: 基金
• 応募区分: 一般
• 研究分野: スポーツ科学
• 研究機関: 聖マリアンナ医科大学
• 研究代表者: 谷田部 かなか 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教 (00387028)
• 連携研究者: 武者 春樹 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (10182073) ; 小田 昌幸 聖マリアンナ医科大学, 医学研究科, 元特任助教 (90737602)
• 研究協力者: 油井 直子 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 ; 糟谷 里美 昭和音楽大学, その他部局等, 職員 ; 大山 正 東京大学 ; 宮埜 壽夫 大学入試センター, 研究開発部, 特任教授 ; 立石 圭祐 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 助教 ; 寺脇 史子 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 研究技術員 ; 石舘 美弥子 常葉大学, 健康科学部, 准教授 ; 五十嵐 博 群馬県立県民健康科学大学, 診療放射線学部, 准教授 ; 櫻井 広幸 立正大学, 心理学部, 准教授 ; 山下 雅子 東京有明医療大学, 看護学部, 准教授
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2017-03-31
• キーワード: スポーツ心理学 / 感情不安 / ストレス / 気分評価 / 遺伝子多型

研究成果の概要

本研究において、5-HTTLPR遺伝子多型と環境（職業）的要因による心理状態への主効果がみられた。この成果より、事前に選手（例えばバレエダンサー）の普段の心理特性・状態を把握し、どういったストレス条件で心身ストレス反応になるかを予測しておくことは、選手のパフォーマンス発揮度を診断する客観的指標になると考えられた。
5-HTTLPR遺伝子多型に関連があるあがりの心理特性は、少なからず感情表出・制御に影響を与えやすいという可能性はあるものの、日々の練習、経験を重ねることによる学習効果やプロになるという段階への長期的経験により、その遺伝子要因による個人差の隔たりはなくなることが示唆された。

自由記述の分野

スポーツ心理学