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2015 年度 実施状況報告書

朝鮮李朝の「倭劒」に関する文献研究

研究課題

研究課題/領域番号 25350790
研究機関筑波大学

研究代表者

大石 純子  筑波大学, 体育系, 准教授 (50410163)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード倭劒 / 朝鮮文献 / 剣
研究実績の概要

韓国伝統武芸の基本史料として『武藝圖譜通志』(1790年刊)、『武藝諸譜飜譯續集』(1610年刊)、『武藝諸譜』(1598年刊)があり、そこでは多様な武器を利用した武技の技法が絵図や漢文を用いつつ解説されている。刀剣に関する技法に着目すると、絵図からうかがわれる技法の様相や「倭」の漢字の利用などから、日本剣術との関連が確認される。特に「倭劒譜」という刀剣技法は、日本の剣術技法が伝播受容された具体的事例として注目に値する。ここで登場する用語「倭劒」は、前述の武芸書以外の朝鮮李朝期文献にもしばしば登場することから、本研究は、用語「倭劒」を朝鮮文献から抽出し、その用例を整理解釈することを通して、朝鮮李朝社会における「倭劒」の意義を明らかにしようとするものである。
平成27年度においては、「倭劒」関係先行研究(韓国語)の論文の下訳を終えた。また、11月には、韓国における2015Korean Alliance of Martial Arts International Conferenceにおいて、「Japanese Swordsmanship in Korea:The process of Acceptance」という演題で、口頭発表を英語で行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成27年度においては、翻訳した韓国語論文を研究成果として発表する予定であったが、平成27年11月に韓国武道学会において英語で学会発表したが、これに多くの時間を費やすこととなり、成果のとりまとめと発表まで辿りつかなかったため。

今後の研究の推進方策

最終年度に補助事業期間を延長することで、韓国語で執筆された「倭劒」関係先行研究の下訳をブラッシュアップする。並びに平成25年度に日本武道学会で発表した「朝鮮文献にみられる『倭劒』に関する一考察」を原著論文として完成させたい。これにより、当初の目的より更に発展することができるため。

次年度使用額が生じた理由

研究成果のとりまとめが間に合わず、論文投稿料など当初予定していた成果発表にかかる費用が未使用額として残った。

次年度使用額の使用計画

「朝鮮文献にみられる『倭劒』に関する一考察」の原著論文化ならびに成果発表旅費として使用する予定である。。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)

  • [雑誌論文] 国際開発における剣道の現状と可能性2016

    • 著者名/発表者名
      大石純子
    • 雑誌名

      筑波大学体育系紀要

      巻: 39 ページ: 1-12

    • 査読あり
  • [学会発表] Japanese Swordsmanship in Korea:The process of Acceptance]2015

    • 著者名/発表者名
      大石純子
    • 学会等名
      Korean Alliance of Martial Arts
    • 発表場所
      韓国(茂朱)
    • 年月日
      2015-11-21 – 2015-11-22
    • 国際学会 / 招待講演

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公開日: 2017-01-06  

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