「倭劒」をめぐる日本から中国・朝鮮半島への日本剣術伝播の動態の一端を講演や発表を通して海外に公表することができた。また、用語「倭劒」の来歴の一端を考察することができた。加えて、伝播した日本剣術が文化変容する様相の一端について論じた。さらに、『古事記』の武道用語分析を通して、日本から朝鮮半島への武技伝播に関わる足掛かりを作ることができた。最後に、用語「倭劒」を『韓國文集叢刊』の中に探り、そこで抽出された用語の解釈を通して、用語「倭劒」の朝鮮社会における位置づけの一端について考察の方向性を捉えた。以上が、本研究の期間内における成果である。
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