研究課題/領域番号 |
25350793
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研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
藤田 紀昭 同志社大学, スポーツ健康科学部, 教授 (40199344)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | インターネット調査 / 障害者スポーツ / パラリンピック / 社会意識 / 認知度 |
研究実績の概要 |
平成27年度は障害者スポーツに対する意識調査及び障害者スポーツ選手へのインタビュー調査を実施した。 意識調査では、社会一般の人々を対象としてパラリンピックに関連する言葉の認知度、および障害者や障害者スポーツに対する意識をインターネット調査から明らかにした。この結果を性別、年齢、世帯収入、障害者スポーツ体験の有無、障害者スポーツ直接観戦経験の有無、障害者スポーツのメディア等を通しての間接観戦経験の有無、身近な障害者の存在の有無により比較検討した。さらに、2020年東京オリンピックおよびパラリンピックに期待することをオリンピックとの比較から明らかにした。調査の回答者数は2,066名であった。調査結果から、障害者スポーツの体験や直接観戦、メディア等を通しての間接観戦、そして身近な障害者の存在がパラリンピック関連の言葉の認知度や障害者や障害者スポーツに対する意識に明らかにポジティブな影響を与えていることがわかった。認知度に関しては「パラリンピック」「車椅子バスケットボール」「車いすテニス」以外の言葉を知っている人は非常に少ないことも明らかになった。また、障害者や障害者スポーツに対する意識には性別や年齢も影響していることがわかった。そして人々は特にパラリンピックに対して障害者のスポーツ環境の改善や障害者に対する理解の深まり、公共施設等のバリアフリー化を期待していることが明らかになった。この調査研究は2020東京パラリンピックに向けて社会一般の人々の意識がどう変化していくかを確認する基準となる調査である。パラリンピックのレガシーについて考えるうえでも重要である。 インタビュー調査は車いすアーチェリー選手と陸上競技選手に実施した。今後本格的に行うインタビュー調査の予備的調査として意義がある。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度は障害者スポーツに対する意識調査を中心に研究を進めた。この点では当初の計画通り進めることができた。しかしながら、インタビュー調査に関しては昨年同様選手との日程調整に時間を要したため当初計画していた人数のインタビューを実施することができなかった。しかし、今後インタビュー調査を進めていくのに重要なインタビュー骨子を完成させ、さらに予備調査的にインタビュー調査を実施することができた。
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今後の研究の推進方策 |
今後は選手とのコンタクトをより緊密にとり、遅れているインタビュー調査を加速させて進めていく。さらに、次年度は障害者スポーツ支援企業に対する調査を実施する予定にしている。これについては予定通り進めていきたい。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度実施予定であったインタビュー調査に関して、実施したインタビュー数が予定よりも少なかったため、残金が生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度は今年度実施できなかった人数分を含めてインタビュー調査を実施する予定である。
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