研究課題/領域番号 |
25350795
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研究機関 | 武庫川女子大学 |
研究代表者 |
松本 裕史 武庫川女子大学, 健康・スポーツ科学部, 准教授 (20413445)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 階段利用 / 若年女性 / 身体活動 / バーナー |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、行動変容法を用いて若年女性に対する活動的なライフスタイル形成を目指した階段利用促進介入を実施し、その効果を検証することである。今年度は、若年女性を対象に、日常的な階段利用を含めた活動的なライフスタイル形成に効果的な介入方略を構築するための基礎資料を得るため、介入研究を行った。階段利用促進を目的とするポスターやバーナーのメッセージは、欧米において様々な内容が採用されている。過年度の欧米での学会発表後のディスカッションから研究遂行における示唆を得て、これらのメッセージを精査することによって、若年女性に適した内容のメッセージを作成したものを活用した。今年度の研究では、階段利用者の上り方向と下り方向を区別することが可能なセンサーを活用して計測を行った。介入は、介入前期間が2週間、介入期間3週間(サインを設置)およびフォローアップ期間2週間(サインを撤去)であった。介入期間中に計測された階段利用者数は12,247人であった。その結果、介入前期間と比較して介入期間およびフォローアップ期間で階段利用者の有意な増加が確かめられた。本研究の結果は、The 2017 International Society of Sport Psychology World Congressにて"Using floor sign to promote physical activity in Japanese women’s University"の題目で発表予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度は、階段利用者カウントシステムとして階段利用者の上り方向と下り方向を区別することが可能なセンサーを活用することができた。さらに、介入効果の日常生活への汎化を検討するためのデータ収集ができた。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、研究成果を広く一般に周知するための研究活動を中心にすすめる。海外への情報発信に関しては、4年の1度の大規模な国際学会であるThe 2017 International Society of Sport Psychology World Congressにて発表予定であり、発表はすでに受理されている。国内への情報発信に関しては、武庫川女子大学健康運動科学研究所シンポジウムを開催し、その場で発表する予定である。また、日本スポーツ心理学会学術大会においても、研究成果の発表を予定している。
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次年度使用額が生じた理由 |
昨年度、研究成果を広く一般に周知するための研究活動を実施することができなかったため、予算を繰越し研究活動を実施するためである。
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次年度使用額の使用計画 |
今年度は、研究成果を広く一般に周知するための研究活動に使用する。The 2017 International Society of Sport Psychology World Congressにて発表予定であり、発表はすでに受理されているため、その発表および渡航費用に充てる。国内への情報発信に関しては、国内学会の出張費用に充てる。
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