本研究の目的は、スモールチェンジ方略を用いて若年女性に対する活動的なライフスタイル形成を目指した階段利用促進介入を実施し、その効果を検証することであった。階段利用行動を誘発する先行刺激として床サインを活用した研究を行った。介入のキーワードは,エコロサイズであり,地球環境にやさしい移動手段を自分の意思で選択することをいう。人々が環境保全のことを考えて階段を使用する行動が定着したならば、健康に関する恩恵を副次的に得られる可能性がある。本研究の結果から,スモールチェンジ方略とエコロサイズの組み合わせによる階段利用促進床サインは階段利用行動を定着させ、日常生活へ汎化させる可能性があることが示唆された。
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