12週間のカロリー制限(自由摂取条件から40%,あるいは20%減少させた給餌)と間歇的絶食(隔日絶食)は,いずれもSIRT1やPGC-1αのmRNA発現レベルを同程度に増強して予防医学的効果を発揮するが,制限カロリー量の多寡や制限形態の相違は大きな影響を及ぼさないことが示された.また12週間の中強度の運動トレーニングによる健康増進効果に,これらの食事介入を加えた場合,アディポネクチンなどの体液レベル健康指標を大きく改善するが,遺伝子の転写調節レベルには運動と食事介入の顕著な相乗効果は観察されない可能性が考えられた.
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