本研究の目的は、アキレス腱の屈曲点が出現するメカニズムと屈曲点がもつ機能的意義を明らかにすることである。平成26年度の実績として、アキレス腱の屈曲点が出現するメカニズムを明らかにするため、屈曲点の解剖学的位置、ヒラメ筋と脂肪組織の変位量、膠原線維の配向性について解析が完了したものを国際学会で発表した。「Uncover the identity of obstruction on the Achilles tendon」,4th Congress of the International Foot and Ankle Biomechanics Community(Busan、Korea、2014年4月8-11日)
屈曲点の機能的意義を明らかにするため、下肢の有限要素モデルとシンプルな数理モデルを用いて、アキレス腱の屈曲点の有無が力と速度の発生に及ぼす影響を検討した。上記とこの内容を加え、「Nature of the Obstruction in the Achilles Tendon」と題する学術論文を国際誌に投稿した。IFが10前後の国際誌に投稿したが受理されなかったため、献体を使用した追加実験を平成27年1月に実施した。
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