平成25~27年度の各年度において定期健診を受けた大学生のBMI、および体脂肪率、内臓脂肪を測定し、男女別・学年別に肥満の割合を調査した。腹部超音波検査により肥満男子学生の77%が中等度の非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)を呈し、その過半数がメタボリック症候群予備軍(腹囲が男性85cm以上)に該当した。食物摂取状況調査では、男子学生の中等度脂肪肝症例において脂質摂取量が明らかに多いが、ω3/ω6比に有意な差は見られなかった。肥満学生を対象として脂肪肝の改善に及ぼす栄養・運動教育の介入効果を検証し、5%以上の体重減少が認められた症例に介入効果が認められた。
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