研究課題/領域番号 |
25350838
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
花澤 寿 千葉大学, 教育学部, 教授 (50238044)
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研究分担者 |
野村 純 千葉大学, 教育学部, 教授 (30252886)
野崎 とも子 千葉大学, 教育学部, 助教 (80125947)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | マインドフルネス / 摂食障害 / 予防 / 身体感覚 |
研究実績の概要 |
1.マインドフルネスプログラムの実施 25年度、26年度に作成したマインドフルネスプログラムを、将来的な教育現場等への導入に向けてその実効性を評価する目的で、大学の授業時間を利用し対象者数を増やして実施した。授業時間の最後の10分間を使いマインドフルネスプログラムを行った。対象者数36名 平均年齢20.2歳 全員女性。実施回数7回(2015年5月25日から7月6日)。事前、事後評価として、以下の質問紙法検査を用いた。①日本版EDI ②Five Facet Mindhulness Questionare日本語版(FFMQ) ③POMS 2.結果 ①EDI:総得点平均は、43.78から41.36に低下したが有意水準には達しなかった。下位項目では、「内部洞察」において有意な低下(p<0.05)が見られた。②FFMQ:5つの下位項目の内、Describing(描写)において有意な増加(p<0.05)が見られた。③POMS:Total Mood Disturbance (TMD) と Depression(D) Tension-Anxiety(T-A)において有意な低下(p<0.05)が見られた。POMSの結果から、緊張・不安及び抑うつの軽減を主に、マインドフルネスプログラムの効果が示唆された。EDIにおける「内部洞察」は、空腹や満腹に伴う身体感覚や感情を認識、あるいは正確に同定することについての自己信頼の欠如を反映しており、 FFMQにおける「描写」は、自分の身体感覚や感情、信念などを適切に言語する能力を反映している。 今回の結果からは、マインドフルネスプログラムにより被験者の身体感覚(空腹感・満腹感)の認識・同定とその言語化能力が向上した可能性が示された。
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