青少年の意思決定能力測定に関する内外の文献を収集し,中高生を対象とした調査内容を整理した。また,米国健康教育基準の意思決定スキルも踏まえ,意思決定能力の予備調査票を試作した。さらに,中学2年生を対象に予備調査を行い,調査票を改訂した。調査票には意思決定に関わる生活行動や危険行動を含め,中学生約1700人,高校生約600人を対象に本調査を行った。さらに,意思決定能力の学年差,性差,危険行動等との関連性を分析した。その結果,意思決定能力の因子として,意思決定のステップ,周囲への配慮や自立性,直感・自信などがあること,性差は小さいこと,因子により発達が異なることなどが明らかになった。
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