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2015 年度 実績報告書

医師の燃え尽き症候群克服のためのワークライフバランスからのアクションリサーチ

研究課題

研究課題/領域番号 25350842
研究機関長崎大学

研究代表者

伊東 昌子  長崎大学, 病院(医学系), 教授 (10193517)

研究分担者 林田 雅希  長崎大学, 保健・医療推進センター, 准教授 (70264223)
安部 恵代  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 准教授 (90372771)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード燃え尽き症候群 / ワークライフバランス / 医療職 / ストレスマネジメント
研究実績の概要

【目的と研究概要】医師の燃え尽き度とワークライフバランス実現度の把握を行い、両者の関係とこれらに関わる内的・外的要因を検討した。また、介入による約2年後の燃え尽き度・ワークライフバランス実現度への効果を調査した。なお、医師の状況を掌握する目的で、同じ大学病院に勤務する看護師・薬剤師・技術職員・事務職員に対しても同様の調査を実施した。
【対象と方法】長崎大学病院に勤務する職員に調査票を配布して、回答を回収した。のべ回答数は2,517 例であり、 第1回目調査(2,269人)の回答者数 1,226名(回収率54.0%)、第2回目調査(2,354人)の回答者数 1,289名(回収率54.8%)であった。調査項目は、勤務・私生活の状況調査の他、ワークライフバランス実現度の判定(質問41項目)、燃え尽き度に関する評価(質問17項目)であり、前者判定は5つのカテゴリー(病院、仕事の管理、人事管理、仕事と生活の時間、職場・仕事と生活に対する評価)であり、後者判定は3つのカテゴリー(情緒的消耗感、脱人格化、個人的達成感の低下)とした。
【結果】①職種(医師・看護師・薬剤師・技術職・事務職)間、医師においての職位(教授・准教授+講師・助教・医員・研修(修練)医)間で、多くの因子に有意差が認められた。②燃え尽き度とワークライフバランス実現度の各因子の関係を検討すると、医師において、「仕事と管理」と「脱人格化」、「人事管理」と「情緒的消耗」、「職場・仕事と生活に対する評価」と「個人的達成感の低下」の間に有意の関係を認めた。③配偶者の有無は男性においては有意に負に働く因子が認められ、逆に女性では有意に正に働く因子が認められた。既婚男性で子の有無は有意の影響は見られないが、既婚女性では子を有していると数個の因子が有意に高値(良好な影響)であり、配偶者のいない男性・女性職員では、子の有無の影響は大きく異なっていた。

  • 研究成果

    (17件)

すべて 2016 2015 その他

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (12件) (うち招待講演 9件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 特集:小児科医のワークライフバランスを考える 体制整備 大学病院ので取り組み2016

    • 著者名/発表者名
      伊東昌子
    • 雑誌名

      小児内科

      巻: 48 ページ: 52-54

  • [雑誌論文] 特集:女性医師とワーク・ライフ・バランス 自己表現のためのワーク・ライフ・バランス2016

    • 著者名/発表者名
      伊東昌子
    • 雑誌名

      整形・災害外科

      巻: 59 ページ: 301-306

  • [雑誌論文] 外科医を目指し、継続するためには何が必要かー長崎大学病院における女性医師のアンケート調査結果をもとにー2015

    • 著者名/発表者名
      崎村千香、黒木 保、江口 晋、南 貴子、伊東昌子
    • 雑誌名

      日本外科系連合学会誌

      巻: 40 ページ: 174-179

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 医療人のためのワークライフバランスの実現2015

    • 著者名/発表者名
      伊東昌子
    • 雑誌名

      長崎市医師会報

      巻: 578 ページ: 26-29

  • [学会発表] 幸せを感じる働き方をめざしてー長崎大学の取組2016

    • 著者名/発表者名
      伊東昌子
    • 学会等名
      東海Work-life Balance Forum
    • 発表場所
      キャッスルプラザ(名古屋市)
    • 年月日
      2016-04-06
    • 招待講演
  • [学会発表] 長崎大学におけるダイバーシティ推進の取組2016

    • 著者名/発表者名
      伊東昌子
    • 学会等名
      島根大学部局長向けセミナー
    • 発表場所
      島根大学(松江市)
    • 年月日
      2016-02-29
    • 招待講演
  • [学会発表] 長崎大学における仕事と介護の両立に向けた取り組み2016

    • 著者名/発表者名
      伊東昌子
    • 学会等名
      香川大学女性研究者支援シンポジウム あなたのための介護コンシェルジュ
    • 発表場所
      香川大学(高松市)
    • 年月日
      2016-02-16
    • 招待講演
  • [学会発表] 大学での医療キャリア支援の現状と課題2016

    • 著者名/発表者名
      伊東昌子
    • 学会等名
      第3回女性医療人キャリア支援センター意識啓発セミナー
    • 発表場所
      大分大学(大分市)
    • 年月日
      2016-02-03
    • 招待講演
  • [学会発表] 「輝く女性活躍推進」に思うこと~働きやすさ偏重から働きがい推進に向けて~2016

    • 著者名/発表者名
      伊東昌子
    • 学会等名
      大学医学部における復職支援を含む女性医師支援の取り組み-本学の現状との比較から必要な施策を考えるー
    • 発表場所
      東京慈恵会医科大学(東京都)
    • 年月日
      2016-01-23
    • 招待講演
  • [学会発表] ベテラン職員に期待すること2015

    • 著者名/発表者名
      伊東昌子
    • 学会等名
      長崎地方裁判所職員マスター研修
    • 発表場所
      長崎地方裁判所(長崎市)
    • 年月日
      2015-11-30
    • 招待講演
  • [学会発表] 女性研究者のキャリア形成を支えるワークライフバランスと均等施策2015

    • 著者名/発表者名
      伊東昌子
    • 学会等名
      第4回全国シンポジウム 日本の国情・2次医療圏の実情を熟考して理想的医師・医療者育成教育の展開を考える
    • 発表場所
      秋田キャッスルホテル(秋田市)
    • 年月日
      2015-11-07
  • [学会発表] 幸せを感じる働きかたを目指して2015

    • 著者名/発表者名
      伊東昌子
    • 学会等名
      富山県医師会講演会
    • 発表場所
      ANAクラウンプラザホテル富山(富山市)
    • 年月日
      2015-11-05
    • 招待講演
  • [学会発表] 幸せを感じる働き方を目指して~長崎大学の取組2015

    • 著者名/発表者名
      伊東昌子
    • 学会等名
      男女共同参画講演会
    • 発表場所
      福島県立医科大学(福島市)
    • 年月日
      2015-10-09
    • 招待講演
  • [学会発表] 長崎大学におけるワークライフバランスと女性活躍推進の取り組み2015

    • 著者名/発表者名
      伊東昌子
    • 学会等名
      202030をめざす地区懇談会
    • 発表場所
      長崎大学病院(長崎市)
    • 年月日
      2015-10-05
    • 招待講演
  • [学会発表] 女性研究者の「仕事と人生のキャリア」のために2015

    • 著者名/発表者名
      伊東昌子
    • 学会等名
      第33回日本骨代謝学会学術集会
    • 発表場所
      京王プラザホテル(東京都)
    • 年月日
      2015-07-23 – 2015-07-25
  • [学会発表] 長崎大学における男女共同参画の取組2015

    • 著者名/発表者名
      伊東昌子
    • 学会等名
      第118回日本小児科学会学術集会
    • 発表場所
      大阪国際会議場(大阪市)
    • 年月日
      2015-04-15 – 2015-04-18
  • [備考] あじさいプロジェクト

    • URL

      http://nagasaki-ajisai.jp

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公開日: 2017-01-06  

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