研究実績の概要 |
Resilience Assessment Scale,Teachers’ Perfectionism Scale,Teachers’ School Adaptation Scale,Teachers’ Working Performance Scaleなどの各種の測定指標を作成し,既存の教師版のStressor Scale, Stress Response Scale, Self-efficacy Scaleなどと融合した教師のメンタルヘルス関連のモデルの検討を行った。さらに,Health Action Process Approach Modelの教師版を作成するに当たり,Teachers’ Stress Management Behaviorに関する各種測定指標(Self-Efficacy Scale, Outcome Expectancy Scale, Risk Perception Scale, Intention Scale, Planning Scale, Stress Management Behavior Scale)の作成を行った。分析の結果,各種測定指標は,信頼性および妥当性のある測定指標であることが分かり,その後の構造上の仮説検証を行うに値することが確認された。各種の測定指標の関係性の検証を行うために,重回帰分析,共分散構造分析などを行った結果,概ね想定されていた仮説が認められるという結果となった。そのため,今後は,本研究における分析結果をモデルとしてわかりやすく,教育委員会などの行政組織,学校組織での研修会,校長や副校長などの学校管理職に対して解説を行うことにより,より学校現場における「組織レベルでのストレスマネジメント」と「教師個人レベルでのストレスマネジメント」の両面からの働きかけを行う必要がある。
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