研究課題
原著論文では、山田の「Subclinical visceral fat accumulation is a risk for lifestyle related diseases and progression of arteroscrelosis in Japanease adults」が日本総合健診医学会の英文雑誌に掲載され、2014年度の同学会の優秀論文賞を受賞した。この研究では、隠れ肥満で増加する内臓脂肪をCTで計測、インピーダンス法の体脂肪率、除脂肪体重々各種生活習慣病関連諸因子と対比した結果、例え内臓脂肪量が基準範囲にあっても容積依存性にメタボリック症候群や生活習慣病へのリスクが高まること示した。さらに山田は、筋肉の素材となる血清アミノ酸量と耐糖能との関係をまとめ、Journal of Diabetes Investigationに採用され掲載待ちとなっている。学会発表では、西崎が隠れ肥満と加齢の関係や適正な体脂肪率に関する研究成果について、6月に行われ大阪で開催された日本抗加齢医学会のシンポジウムにおいて「抗加齢ドック受診者におけるオプテイマルヘルスからみた隠れ肥満~指導最適化における体脂肪率の在り方について」、10月に台湾で開催された国際健診学会で「Eight years results of anti-aging health check-up system in Tokai University Tokyo Hospital」、同月宮崎で開催された日本肥満学会で「生活習慣病関連諸因子からみたBMI適正範囲に関する検討」「いわゆる隠れ肥満の生活習慣病リスクに関する検討」で発表した。新たな研究費は、東海大学総合研究機構の商品開発を獲得し「抗加齢ヘルシー弁当」を東海教育産業と共同で開発中であり、本研究課題と関連した取り組みとして成果が期待される。
3: やや遅れている
これまでのところほぼ順調に経過しているが、昨年度個人情報保護管理責任者が変更となり、データーの搬出が停止してしまった。今年度は担当者が変わったためスムース二行くことが期待される。
今年度は最後の年でありまとめに入って行きたい。具体的には、高齢者の健康保持に筋肉量が関わっていることを明らかにするとともに、筋肉量の変化が生活習慣病関連諸因子に与える影響を分析する。体脂肪のみならず筋肉量や骨密度、さらには動脈硬化関連マーカーや血中アミノ酸分析との相互関係を求めるとともに指導後に諸データーが改善した例において、体脂肪率、筋肉量をはじめとする体組成や骨密度、血中アミノ酸がどのように変化しているかを分析し、健診・人間ドックにおける健康指導への還元を目指したい。
人件費、旅費、物品費用の支出が予定より少なく業務が行えており、消耗品費は少し増えているが結果的に若干の余裕が発生している。資金が枯渇しないよう用心して使用していることも一因としてあり、想定範囲内の余剰と認識している。
今年度は最終年であることから、まとめ業務に入らなくてはならず繁忙になると考えられる。人件費が増すと予測され、また消耗品の購入や学会報告の頻度も高まるため、資金的にはギリギリになると考えられる。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 3件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (26件)
Clinical J Gastroenterology
巻: 2014 (7) ページ: 52-7
Health Evaluation and Promotion
巻: 41(4) ページ: 518-523
巻: 41(4) ページ: 548-556