隠れ肥満とは体脂肪が多く筋肉量が少ない状態を指し、低い基礎代謝と高いインスリン抵抗性が問題となって様々な生活習慣病の基礎となると想定される。我々は支給を受けた3年間で、当院抗加齢ドックを受診した833名で最終的な解析を行うことができた。その結果、隠れ肥満は男性より女性に多く、加齢に伴う増加が明らかだった。メタボリック症候群や生活習慣病に関連する諸因子では、脂質・糖質・肝腎機能、血圧、動脈硬化などが正常群より悪化しており、BMI25以上の肥満群との間に差が見られない項目が多数認められた。筋トレと蛋白摂取により隠れ肥満が改善傾向となった受診者で諸データーの改善が見られた。
|