2012年度から2015年度および計画開始以前からとりためていたデータを含めて,4年間におよぶ縦断的データを得た.得られたデータは主に,子どもたちの体力,身体活動量,生活習慣,そして保護者の運動等に関する意識に関するものである.また,今回の研究活動を継続するにあたり,協力園で継続的に実践してきた子どもたちの体力向上のための実践的取り組みおよび成果に関するデータも得ている.最終年度であった2015年度に関しては,幼児期が3年を一括りとした教育・保育体系であることを鑑みて,主に3年間の縦断的データに関する分析と発表を推し進めた. 本研究期間中は,継続的に国内学会で年に5回程度,国際学会で年に1回の学会発表を発表者として行った.また,期間中は関連学会において複数のシンポジウムにおいてシンポジストとして発表をする機会を得,本研究課題の成果を多く含んだ発表を専門の研究者に対して行った.雑誌論文に関しては9件,図書に関しては2件,加えて,現場の保育機関等に運動実践を周知するための小冊子1冊を本研究課題の成果をもとに公表,作成した.また,2015年度中に2016年6月に開催される国際学会へエントリーし,既に発表が受理されている.上記の発表内容は,主に「保護者の縦断的な運動等への意識変化と子どもたちの体力および身体活動量との関係性」「十分な身体活動量を得るための1日を通した生活リズムの重要性」「継続的運動実践に伴う子どもたちの体力向上と保護者の意識変化」「子どもたちの体力・運動能力と活動意欲との関係性」などを主題として行った. 最後に,2016年3月で本研究課題の期間は終了したが,本研究課題で得た研究データをもとに,現在,2つの研究論文を執筆中であり,2016年度中には投稿することを予定している.
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