研究課題/領域番号 |
25350867
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 森ノ宮医療大学 |
研究代表者 |
荻原 俊男 森ノ宮医療大学, 保健医療学部, その他 (60107042)
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研究分担者 |
中谷 彪 森ノ宮医療大学, 保健医療学部, 教授 (20101264)
宮本 忠吉 森ノ宮医療大学, 保健医療学部, 教授 (40294136)
大津 尚志 武庫川女子大学短期大学部, その他部局等, 講師 (40398722)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 国際研究者交流 米・中・韓国 / 医療系大学・学部 / 保健体育教育 / 保健体育科教員 / 中学校 / 高等学校 / 社会体育 / 国際情報交換 |
研究概要 |
本研究の3年間の研究計画は、次のようなスケジュールであった。平成25年度はまず、森ノ宮医療大学で会合を行い、調査方針の軸をたてる。そして、調査方針を共有したのちに、国内の中等保健体育教員養成をおこなっている医療系・看護系大学において調査(インタビュー、資料収集など)に行う。そして比較分析を行い。会合を通してまとめを行う。つづいて、平成26年度は国際比較調査を行うために開放制の中等教員養成を行っているアメリカ、中国、韓国の調査(同じくインタビュー、資料収集など)を行う。平成27年度は2年間の調査結果を踏まえて、単行本の出版をめざして、研究員全員で論文の執筆・検討を行う。 平成25年度では、まず初めに、森ノ宮医療大学で会合を行い、今後3年間の調査方針の概要を討議し、それに基づいて調査研究を実行した。①、国内の大学における保健体育教員養成大学・学部の一覧の資料を作成した。②、とりわけ中等保健体育教員養成をおこなっている医療系・看護系大学・学部における養成の概要について整理しまとめた。③、国内・海外における保健体育教員養成の制度を調査するために、文献の収集を開始した。④、国際比較調査研究を行うために、保健体育教員養成を行っている大学・高等教育機関を訪問し、調査研究(インタビュー、資料収集などをを含む)を行った。 本年度は、アメリカ、中国、韓国のうち、連絡の取れた大学・高等教育機関を訪問 した。初年度と2年度の研究計画を実行したことになるが、この作業は2年度にも引き継がれるものであって、スケジュールに沿いながらも、柔軟に創意工夫を重ねて、実行していきたい。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
3年計画の研究の初年度としては、「おおむね順調に進展している」と考えている。その理由は、以下に述べる通りである。 ①、研究実績の概要で記述したように、研究スケジュールに沿いつつ、文献的基礎的な研究を進めた結果、国内の保健体育教員養成の数量的資料と文献収集と若干の整理と を進めることができた。②、調査研究のために交渉していた海外の大学等のうち、連絡の取れた大学・高等教育機関を訪問し、貴重な情報と資料とを取集することができた。本年度の訪問大学は、中国、アメリカ、韓国の大学・高等教育機関であった。③、調査研究に必要な調査研究機器(文献図書、カメラ、ビデオ)を購入し、活用した。今後、さらに記録、資料整理が非常に便利になり、効率化が期待される。④、訪問大学の教授たちとの交流により、彼らの協力も得て、今後、本学で企画している「保健体育教員養成の国際比較研究シンポジューム」(仮題)開催の計画が実現できる展望が見えてきた。⑤、「おおむね順調」と評価したのは、1つは、基礎研究・文献研究が中心で、海外研究などが予定通りに行かなかったので、予算の消費が十分ではなかったことが主である。2つは、初年度で、すでに決まっていた学内のスケジュールがあり、研究者が授業等でなかなかまとまった時間が取れなかったこともあった。3つは、海外の大学との調整が容易に進まなかったことがあげられる。⑥、残った予算については、繰り越し、2年度で有効に活用していきたい。
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今後の研究の推進方策 |
初年度の「研究実績の概要」と重複するところがあるが、本研究が、継続研究であること、さらに深化させていくことを特色としているのでご理解をお願いしたい。本年度は、重点化と新しい計画を加味して、研究テーマの達成に全力を尽くしたい。 本年度の研究計画は、次のスケジュールで進める予定である。①、国内の大学における保健体育教員養成大学・学部の一覧の資料を分析し、その特徴を分析する。②、とりわけ中等保健体育教員養成をおこなっている医療系・看護系大学・学部における養成の内容を詳細に分析する。医療系・看護系大学・学部の訪問も計画している。③、国内・海外における保健体育教員養成の制度を、初年度の購入した文献。およびさらに購入する文献から整理する。④、国際比較調査研究を行うのであるが、本年度は特に医療系大学に焦点化する。すなわち、保健体育教員養成を行っている医療系大学・学部を訪問し、調査研究(インタビュー、資料収集などをを含む)を行う。本年度は、アメリカ、中国、韓国の医療系大学・学部および高等教育機関を訪問する計画である。⑤、できれば本年度に、「保健体育教員養成の国際比較研究シンポジューム」(仮題)を開催する計画である。招聘する参加者の候補は、アメリカ、中国、韓国の大学の教授・研究者たちであるが、国内の参加者は、本研究者のみならず、関係する分野の教授や専門家をも視野に入れている。 計画は以上の通りである。①~⑥の計画をすべて遂行するために全力を尽くしたい。
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次年度の研究費の使用計画 |
初年度は研究の開始という事情もあり、前期は、大学内においての研究会と会合とに重点を置いた。具体的には、今後3年間の研究遂行計画の再確認と遂行の具体策の策定、および基礎的基本的な文献研究の実行、に重点を置いた。 後期から、書籍、物品購入に取り掛かったが、国内・外の大学・研究機関への調査研究のための訪問が諸般の事情で計画通りに進まず、次年度回しとなった。 初年度での計画の展開をさらに深化させ、充実すべく進めて行きたい。とりわけ国際的な比較は不十分であったので、今年度は、海外の大学・研究機関への訪問と、本学において「保健体育教員養成に関する国際比較研究」(仮題)のシンポジュームを開催することとに重点を置く。海外訪問と海外からの学者・研究者の招聘でかなりの費用を必要とする予定である。本年度は研究のクライマックスであり、着実に進めたい。
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