本研究の目的は、(1)育児支援が活用されていない個人要因を明らかにすること、(2)妊婦を対象に、ストレス・プロセスとそこに関わるソーシャル・サポート、および被援助志向性を明らかにすること、(3)妊婦を対象としたストレス・マネジメント・プログラムを開発すること、およびその実施であった。質問紙調査の結果から、援助への懸念が育児支援の活用を阻止していた。また、54名の妊婦への質問紙調査を実施した結果、約2割にうつ病の可能性があり、うつ傾向の高い調査対象者はサポート希求が少なく、援助懸念が高かった。これらの結果に基づいて、妊婦を対象としたストレス・マネジメント・プログラムが開発された。
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