研究課題/領域番号 |
25350872
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研究機関 | 新潟医療福祉大学 |
研究代表者 |
増田 明美 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 教授 (40390017)
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研究分担者 |
坂田 由美子 筑波大学, 医学医療系, 教授 (30347372)
塚本 康子 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 教授 (60310554)
高田 ゆり子 筑波大学, 医学医療系(名誉教授), 名誉教授 (90336660)
菊地 美帆 常葉大学, 健康科学部, 講師 (00553322)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2018-03-31
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キーワード | 通信制高等学校 / 養護教諭 / 健康支援教育プログラム |
研究実績の概要 |
1.調査結果を入力し、有用性を検討中である。研究目的:本研究は健康支援教育プログラム構築の基礎資料とするため、通信制高校の養護教諭を対象に開催した研修会の有用性を検討することを目的とした。研究方法:(1)研修会の評価(2)ローゼンバーグのセルフエスティーム(3)健康状態 (4)職業性ストレス簡易調査票を使用し、研修会前、後、3ヶ月後、自己記入式質問紙調査内容を分析中である。その主な結果:研修会全体の満足度は「満足した」92.3%(12名)、「まあ満足した」が7.7%(1名)という高い評価が得られた。その一方で、情報交換を要望する参加者が多かった。セルフエスティーム尺度得点については研修後に高く事前調査との差が有意の傾向(p=0.059)であった。また、健康状態尺度得点では研修3ヵ月後に有意差(p=0.025)が得られ、心身面に好影響であった。 2.研修会の修正プログラムの試行として、平成28年7月30日、通信制保健室フォーラムを開催した。情報交換会を取り入れ、参加型のフォーラムを行った。参加人数18名であった。参加人数を増やすため千葉県教育委員会の後援を受けたが、養護教諭は8名であった。昨年の研修会の養護教諭参加者リピーター率は25%(4名)であり、通信制の保健室の課題を共有しても継続的に意見交換し、自分達でより良い方向性へと発展させることは困難であるという課題が挙がった。 3.「通信制高等学校の養護教諭からみた保健室の現況と課題」新潟医療福祉大学学術集会発表した。目的:平成26年追跡調査、全国の通信制高等学校養護教諭42人を対象に、通信制高等学校保健室の現況と課題を明らかにした。結論:平成18年の通信制生徒の状況や保健室の人的・物的環境は改善されておらず、新たな知見として教員のメンタルヘルスが課題として挙がった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
1.平成25年、全国の通信制高等学校の養護教諭の意識と健康支援の実態調査倫理委員会申請、研修会に向けての準備を行った。 2.平成26年、全国の通信制高等学校の養護教諭の研修会の意識と健康支援の実態調査を実施した。アンケート調査を受けて、通信制高等学校の養護教諭を対象にした参画型健康支援教育プログラムを中部地区(静岡)で実施した。 3.平成27年、平成26年の研修会の評価を行い、関東地区(東京)で実施した。通信制高等学校の養護教諭を対象にした研修会の有用性を探る調査を実施した。 4.平成28年、「通信制高等学校の養護教諭からみた保健室の現況と課題」新潟医療福祉大学学術集会において発表した。平成27日に実施した研修会の調査結果を入力した。研修会の有用性については検討中であり、進捗状況が当初の計画より遅れている。研究目的をより達成するための通信制高等学校の養護教諭を対象にしたフォーラムの開催や学会発表、論文投稿するため平成29年まで延長した。
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今後の研究の推進方策 |
1.「通信制高等学校の養護教諭からみた保健室の現況と課題」について論文投稿する 2.通信制高等学校の養護教諭を対象にしたフォーラムの開催 3.平成27年に実施した研修会の有用性を分析し、学会発表、論文投稿する 4.通信制高等学校の養護教諭のための健康支援教育プログラム構築と提案など研究成果の報告書を作成する
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次年度使用額が生じた理由 |
学内分担者が予定していた学会発表分の旅費が、研究代表者が学会発表をしなかったので次年度繰越となった。
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次年度使用額の使用計画 |
研究分担者分の繰越分66,520円(旅費・学会参加費・学会年会費・その他)
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