研究課題/領域番号 |
25350876
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研究機関 | 独立行政法人労働安全衛生総合研究所 |
研究代表者 |
高橋 正也 独立行政法人労働安全衛生総合研究所, 作業条件適応研究グループ, 上席研究員 (70332400)
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研究分担者 |
久保 智英 独立行政法人労働安全衛生総合研究所, 作業条件適応研究グループ, 主任研究員 (80464569)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 概日リズム / 睡眠・覚醒 / 交代勤務 |
研究実績の概要 |
日勤群600名,交代勤務群200名がスウェーデン・カロリンスカ研究所で開発された朝型・夜型調査票(Diurnal Type Scale, DTS)の日本語版並びに従来より確立されている朝型夜型質問紙(Morningness-Eveningness Questionnaire, MEQ)に回答した。DTSとMEQとの相関係数は日勤群で0.81,交代勤務群で0.76であった(いずれもP<0.001)。従って,DTSの基準関連妥当性は高いとみなせる。MEQによる朝型,中間型,夜型を考慮して日勤群より無作為に選定された60名はDTSを再度回答した(時間間隔19-25日)。初回測定結果との相関係数は0.92(P<0.001)であった。この再検査の結果より,DTSの信頼性は高いと考えられる。上記日勤群60名は客観的な睡眠覚醒パターンを測定するために,携帯型活動量計を1週間装着した。得られた活動量のデータは解析に供している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
二年目までに質問紙方式における信頼性および妥当性を確証できた。また,携帯型活動量データによるDTSの客観的な検証も可能となっている。
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今後の研究の推進方策 |
1週間分の活動量データに元に,客観的な睡眠覚醒パターン(起床時刻,就床時刻,活動量の日内変化,平日と休日の差など)を解析する。これらの結果に基づいて,DTSに基づく分類の妥当性を検証する。また,DTS得点と同時に測定した疲労感,疲労回復度,精神的不調,勤務体制に対する適応度などとの関連も検証する。得られたデータを原版作成者ともよく議論し,日本語版DTSの最終版化を目指す。
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次年度使用額が生じた理由 |
今年度の予算額をほぼ使い切ったが,入札価格等の影響により,次年度使用額が若干生じた。
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次年度使用額の使用計画 |
最終年度に活用する。
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