カーボカウントは、2型糖尿病患者においてもHbA1cの改善に寄与されていた。継続治療へのアドヒアランスを高める因子は「自己の糖尿病への理解・関心・情報」や「現治療への満足」であり、患者個々に適した知識や態度への対応が求められることが明らかとなった。また、エネルギー由来の指導では不十分であった飲酒指導では、カーボカウントによりエビデンスを提示することで、食事療法への意欲と実践度を高める可能性が示唆された。 これらを踏まえた対象者、指導者ニーズに応じた指導ツールを用いた「カーボカウントのアドヒアランスを高める食事プログラム」は、指導経験に差異なく指導者の自信を高めることが期待された。
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