研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は糖尿病患者の冠動脈の特徴を解明することである。我々が開発した放射光微小血管造影法を冠動脈造影に応用し、in vivoラットの直径50umの冠動脈造影を可能とした。この放射光微小冠動脈造影を用いることで、エンドセリン投与前後での僅か25umの血管収縮を検出可能とした。また外的ストレスである寒冷刺激をラットの後脚に与えると、正常ラットでは刺激後に冠動脈径は約9%拡張するが、糖尿病ラットでは刺激後に径が約10%収縮した。この結果から、糖尿病ラットの冠動脈は外的ストレスに対する生体応答機能が低下している可能性が示唆された。
心臓血管外科学