本研究では、高気圧高酸素環境が骨折の治癒を促進するか否かについて実験動物のマウスを用いて検討した。本研究では、再現性の高いマウスの大腿骨骨折モデルを開発した。そのモデルを用いて高気圧高酸素環境にマウスを暴露し、骨折治癒促進について検討したところ、CTスキャンによる画像所見、採取した大腿骨の組織学的解析、また、破断実験による力学的強度の検証から、高気圧高酸素暴露による組織酸素分圧の上昇は、骨折治癒を促進させることが分かった。 高気圧高酸素暴露による副作用を検討するために、DNAの酸化障害を検討したが、酸化障害は認められなかった。
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