本研究では、食生活やライフスタイル(運動)がmRNA品質管理機構(NMD機構)およびナンセンス型mRNA発現量に与える影響を解析した。高脂肪食のうち高カカオバター食の投与はマウス肝臓において、ナンセンス型mRNA発現量を増加させた。一方、運動負荷や食事制限/絶食はナンセンス型mRNA発現量に大きな影響を与えなかった。高カカオバター食によるナンセンス型mRNA発現量の増加は、細胞内ストレス応答因子eIF2αのリン酸化、NMD因子UPF1や脂質合成酵素SCD1の発現以外の因子によるものであることを明らかにした。
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