研究実績の概要 |
「農業地域住民の循環器疾患発症と早期動脈硬化危険因子に関する研究」みなべ町・上富田町は国民保険医療費が低く、特定健診受診率が高いことが知られている。5年前からみなべ住民対象に従来の心血管系危険因子とbaPWVや、中心血圧・AIなどの動脈スティフネスとの関連を明らかにしてきた。 かつらぎ町、北山村、そして高野町の住民も対象にし、運動負荷時血圧、微量アルブミン尿、IMTなどの動脈硬化の早期危険因子の相互関連も調査してきた。 今後も10年間の遡りコホート、4年間の前向きコホート研究を行い、心血管系の新たな危険因子(高感度CRP,脂肪細胞由来サイトカイン、PWV,AIなど)に及ぼす効果を調査することにより将来の心血管イベントの抑制を目指す。 更に、医療費が低く、健診受診率の高い農業地域でのコホート研究により、医療費抑制の原因を探っている。
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