起立負荷試験にて血圧・脈拍変化や自律神経系の指標の基準値を作成した。血圧は40歳から加齢に伴い上昇し脈圧・起立に伴う血圧の降下度も増加した。起立時交感神経反射、副交感神経指標は安静時・起立後の着席時は年齢と共に減少した。自律神経活動は安静時、起立時ともに年齢と共に減少した。高血圧者では起立時の血圧上昇は、血管スティフネス、中心血圧および自律神経機能と関連することが示唆された。高血圧の重症化予防では、ITによる家庭血圧測定の有用性が示され、減塩による指導と実践が1年後の降圧に有効であることが示された。地域在住の高齢者の認知機能検査では降圧薬と認知機能障害との関連が示された。
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