研究課題/領域番号 |
25350899
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
桜庭 景植 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 教授 (50175460)
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研究分担者 |
筧 佐織 順天堂大学, 医学(系)研究科(研究院), その他 (00450560)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 血流制限 / 筋萎縮 / 遺伝子発現 |
研究概要 |
安静臥床や関節固定等により活動量が著しく減少すると骨格筋の萎縮や筋力低下が生じる。我々は定期的に局所の血流制限を繰り返すのみで、これらを抑制できることを証明した。そこで、これらの効果の分子メカニズムの解明を目的とした試みの一つとして、我々はヒトを対象とした廃用性筋萎縮モデルの実験を立案し実施している。現在までの結果として、局所の血流制限により膝関節屈曲筋群の筋萎縮は抑制された(コントロール群では、実験前:46.7±6.4cm2、実験後:44.6±5.9cm2、変化率:-4.4±1.7%、血流制限群では、実験前:42.1±2.1cm2、実験後:42.5±2.3cm2、変化率:1.1±1.1%)が、膝関節伸展筋群(コントロール群では、実験前:65.4±6.0cm2、実験後:58.4±4.9cm2、変化率:-9.6±3.4%、血流制限群では、実験前:62.2±5.6cm2、実験後:57.4±5.4cm2、変化率:-7.7±1.8%)や足関節底屈筋群(コントロール群では、実験前:46.2±7.5cm2、実験後:43.7±6.9cm2、変化率:-5.4±3.9%、血流制限群では、実験前:42.9±3.9cm2、実験後:40.7±3.8cm2、変化率:-4.7±2.6%)については筋萎縮の抑制はみられなかった。しかし、膝関節伸展筋群の中の外側広筋のみに着目すると、コントロール群:-13.4±3.6%に対し血流制限群:-6.6±2.3%で筋萎縮の抑制がみられた。一方で、マウスの廃用性筋萎縮モデル実験において、8-9週齢C57BL6J雄性マウスに対して片側下肢をギプス固定し、1h,3h,24h,7日14日後骨格筋サンプル採取を行い、現在解析を進めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
すでに10名の被験者の実験は終了しており、MRI画像および筋生検サンプルが得られている。現在は、遺伝子発現の解析を進める前に、マウスの廃用性筋萎縮モデルでの骨格筋サンプルでの解析を進めており、本研究計画はおおむね順調に進展していると考える。
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今後の研究の推進方策 |
マウスの廃用性筋萎縮モデルにおける骨格筋サンプルの解析を進めた後、血流制限による筋萎縮抑制の効果に関連する候補遺伝子を抽出する。それにもとづいて本実験によって得られたヒトの骨格筋サンプルを用いた解析を進める。 遺伝子発現の解析を進めるための検査費用が必要となる。また、国内外の学会に参加し、血流制限に関する最新の情報を収集し、本計画を遂行するにあたっての問題点等について検討し、考察を行う際の参考とする。さらに、必要に応じて追加実験を実施し、サンプル数を増やす。その場合には、被験者協力に対する謝金が必要となる
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次年度の研究費の使用計画 |
検査費用が当初の予定よりも低価格で抑えられたため。 被験者謝礼金もしくは検査費用の一部として使用する予定である。
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