研究課題
酸化ストレスの蓄積は、糖尿病などの生活習慣病や、アルツハイマー病、パーキンソン病に代表される神経変性疾患など、様々な疾患の発症に強く関与している。我々はこれまでに、脳の酸化ストレス亢進に起因する神経変性疾患モデルマウス(DALマウス)と、酸化還元状態により励起波長スペクトルが変化する緑色蛍光タンパク質を発現しているroGFPトランスジェニックマウスを作製した。roGFPマウスは、ミトコンドリアでroGFP蛋白を発現するmito-roGFPと、細胞質で発現するcyto-roGFPの2種類の系統があり、ミトコンドリアのレッドクス状態と細胞質のレッドクス状態を別々にモニターすることが可能である。本研究では、DALマウスとmito-roGFPマウス、cyto-roGFPマウスを交配させて、脳の酸化ストレスの蓄積を可視化して定量評価できる二種類の酸化ストレス亢進roGFP/DALマウスを作製した。このmito-roGFP/DALマウスとcyto-roGFP/DALマウスを用いて、セボフレン麻酔下にて大脳皮質のroGFPの蛍光イメージングを試みた。頭蓋骨にはroGFPタンパク質の発現はなく、頭皮を切開して頭蓋骨ごしでの蛍光モニターが可能であることを確認した。そこで加齢による酸化ストレス蓄積による脳のレッドクス動態を可視化するべく、3ヶ月齢、6ヶ月齢、12ヶ月齢、18ヶ月齢の大脳皮質表面のroGFP蛍光を測定した。
すべて 2016 2015 その他
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 謝辞記載あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (5件) (うち国際学会 2件) 備考 (1件)
Scientific reports
巻: 1605 ページ: 49-58
10.1038/srep18971
Neurosci Lett.
巻: 587 ページ: 126-31
10.1016/j.neulet.2014.12.033
Brain Res.
10.1016/j.brainres.2015.02.011
http://home.nms.ac.jp/ig/saiboseibutsu/index.html