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2015 年度 実績報告書

転写因子ChREBPを標的とした生活習慣病の予防法および治療薬の開発

研究課題

研究課題/領域番号 25350911
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

崎山 晴彦  兵庫医科大学, 医学部, 講師 (30508958)

研究分担者 藤原 範子  兵庫医科大学, 医学部, 准教授 (10368532)
鈴木 敬一郎  兵庫医科大学, 医学部, 教授 (70221322)
江口 裕伸  兵庫医科大学, 医学部, 講師 (60351798)
吉原 大作  兵庫医科大学, 医学部, 助教 (00567266)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードChREBP / 糖尿病 / メタボリックシンドローム / 酸化ストレス / Cu, Zn-SOD
研究実績の概要

肥満等に伴ういわゆるメタボリックシンドロームは、先進国において近年増加の一途をたどり、重大な問題となっている。過剰に摂取された炭水化物は速やかに単糖類に消化され解糖系を経て脂肪酸や中性脂肪に変換、蓄積される。糖質から脂肪酸合成経路には、多岐にわたる酵素群が関与しておりこれらの経路を担う酵素群は、翻訳後修飾や、ホルモン合成、分泌、栄養摂取などにより制御されている。
これらの酵素群の発現を制御している転写因子の一つとしてChREBPがある。我々の研究結果から、グルコース濃度に応答し核内へと移行する重要な役割のひとつとして14-3-3タンパク質との結合が挙げられる。つまりChREBPは細胞質では14-3-3と結合して存在し、核内への移行に際してその結合がはずれimportinが新たに結合し輸送されることが分かった。
さらには翻訳後修飾として、O-GlcNAcの関与も大切であることも世界に先駆けて報告した。
近年になり抗酸化酵素の一つであるCu,Zn-SODのノックアウトマウスの肝臓において、ChREBP発現量に野生型マウスと差があること、さらにはChREBPノックアウトマウスの表現形とよく似た特徴を示すことから、酸化ストレスとChREBP発現量が密接に関係していることが予想された。そこでまず培養細胞を用いて酸化ストレスとChREBP発現量との関係性について検討をおこなった。培養細胞として、HepG2とHEK293T細胞を使用した。H2O2を培養細胞液に添加したところ、経時時間的に発現量が増加し続け、おおよそ10時間で定常状態に達した。GFPタグを用いて核内移行も確認され、DNA結合能も認められたことからChREBPはグルコースのみならず酸化ストレスにも応答していることが示唆された。今後は、種々の活性酸素種を調べるとともに、マウスなどの個体における検討も実施する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] SOD1 KOマウスの肝臓におけるコラーゲン蓄積の検討2015

    • 著者名/発表者名
      崎山晴彦、米岡由佳、藤原範子、江口裕伸、吉原大作、鈴木敬一郎
    • 学会等名
      第88回日本生化学会大会
    • 発表場所
      神戸国際会議場(兵庫県、神戸市)
    • 年月日
      2015-12-01 – 2015-12-04
  • [学会発表] Involvement of the Maillard reaction product of liver fibrosis by oxidative stress2015

    • 著者名/発表者名
      Haruhiko Sakiyama, Hironobu Eguchi, Noriko Fujiwara, Daisaku Yoshihara, and Keiichiro Suzuki
    • 学会等名
      第12回国際メイラード反応シンポジウム
    • 発表場所
      ITO international Research Center(東京都)
    • 年月日
      2015-09-01 – 2015-09-04
  • [学会発表] 酸化ストレスと転写因子Carbohydrate Response Element-binding Protein (ChREBP)の活性化について2015

    • 著者名/発表者名
      崎山晴彦、江口裕伸、吉原大作、米岡由佳、藤原範子、鈴木敬一郎
    • 学会等名
      第15回日本NO学会学術集会
    • 発表場所
      千里ライフサイエンスセンター(大阪府、豊中市)
    • 年月日
      2015-06-26 – 2015-06-27

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公開日: 2017-01-06  

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