食餌誘発性肥満マウスに対する低炭水化物食摂取により肥満改善効果がみられたのは摂取開始後3週までであり、その後体重は増加に転じ、24週では高脂肪食摂取群と同程度の体重まで増加した。肝臓TG量は全期間で高脂肪食摂取群と同程度あるいはそれ以上に増加していた。脂肪肝発症から非アルコール性脂肪性肝炎へ進展するモデルマウス作製には、脂肪のみならずスクロースの投与も必要で、かつ長期投与する必要があることが明らかになった。さらに、in vitroの研究から、マクロファージ由来培養細胞と肝臓由来培養細胞がクロストークしている可能性が示唆された。
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