研究課題/領域番号 |
25350920
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
爲川 雄二 東北大学, 大学院教育情報学研究部, 助教 (30351969)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
|
キーワード | 発達 / 障害 / 子育て / 支援 / 情報通信技術 / インターネット / ウェブサイト |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、育児支援・障害児支援のためのウェブサイトを構築して、利用者の実態や事後の追跡調査を通じて、情報化社会における育児支援・障害児支援について示唆を得る点にある。3年目にあたる本年度は、前年度に引き続き、子どもの発達障害について、早期診断と早期支援を円滑にできるウェブサイトの構築を計画した。具体的には、発達や障害特性のチェックリストを利用すると、簡易評価の結果をプリントアウトできるPDF形式で出力するとともに、居住地域の相談機関の情報を相談者に提供し、相談機関への受診と相談を促進するようなウェブサイトの構築を計画した。 この計画に基づき、研究代表者がこれまで運営している既存のウェブサイトを対象に、ウェブサイトの内容やアクセス記録(ログ)を解析して得られた相談者や対象児の傾向を、各種学会(国際知的発達障害学会、日本発達障害学会、日本特殊教育学会等)で発表し、今後開発するウェブサイトの内容や期待できる効果について議論を重ねた。その結果、ウェブサイトをはじめとした情報通信技術の利用が、育児支援・障害児支援に貢献できる点について、多くの有益な意見を得ることができた。このような議論を重ねつつ、本研究で構築を目指す新規ウェブサイトの設計と開発を進めた。しかしながら、チェックリストの妥当性の確認や映像素材の利用に関する検討に時間を要し、当初の計画どおりにウェブサイトの完成・公開までには至らなかった。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ウェブサイトの開発にあたり、この種の技術や知識を有した研究支援者を雇用する予定であった。しかし適した人材の確保が困難であったために、前年度に引き続き、研究代表者が自身で開発を担当せざるを得ない状況であった。また、チェックリストの妥当性の確認や、映像素材の利用に関する検討に時間を要している。このような理由から、当初の計画どおりにウェブサイトの完成・公開までには至らなかった。
|
今後の研究の推進方策 |
必要な検討を完了させた上で、ウェブサイトを公開できるように進める。そして、少数事例でも実証研究を実施する。
|
次年度使用額が生じた理由 |
ウェブサイトの開発にあたり、当初計画ではこの種の技術や知識を有する研究支援者を雇用する予定であった。しかし、適した人材の確保ができず、研究代表者が自身で開発を担当せざるを得ない状況となった。さらに研究代表者がその他の業務で多忙となり、当初計画通りの研究遂行ができなかった。
|
次年度使用額の使用計画 |
研究支援者に求める知識・技能を、ウェブサイト開発全般から開発の補助に下げて、研究代表者を補助する人材を確保する。また、これまでに引き続き、既存のウェブサイトと新規ウェブサイトについて、学会等で発表して各種の専門家から意見・助言を得る。
|