研究課題/領域番号 |
25350952
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
小谷 正登 関西学院大学, 教職教育研究センター, 教授 (80368456)
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研究分担者 |
岩崎 久志 流通科学大学, サービス産業学部, 教授 (40341010)
下村 明子 梅花女子大学, 看護学部, 教授 (30310733)
三宅 靖子 太成学院大学, 看護学部, 准教授 (90557422)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 生活臨床 / 睡眠 / 生活の諸側面 / 子ども / 自尊感情 / 生活実態調査 / 子ども環境 |
研究概要 |
I 高等学校における「睡眠健康教育」の実践に関するPre-Postモデル研究の実施:睡眠健康教育を施す前後での高校生の心身の状態を調査し、その結果を比較することで同教育の意義と効果を検討することを目的として、兵庫県立高校3校の生徒約1,900名を対象に睡眠の重要性を示した保健指導(授業)を実施した。さらに、保健指導実施前に1回目、実施後2週間の睡眠シートを使用した生活臨床の実行後に2回目、さらにその2ヶ月後に3回目の「睡眠・心身の状態に関する質問紙調査(三回とも同様の内容)」を行った。調査協力校などに研究内容を公表するため、基本的な分析結果を示した「報告書」を現在作成中である。II デンマークの子どもの生活実態に関する調査・研究:2009年度関西学院大学留学制度によるデンマーク留学で得られた人的関係をもとに、同国の国民学校(日本の小中学校に該当)5~9年生約600名を対象に「生活実態調査(日本で実施したものと同内容)」を実施し、現在回収したデータを集計・分析中である。III 乳幼児と保護者を対象とした「睡眠健康教育の実践に関する調査・研究」の実施:協力が得られた西宮市内の私立幼稚園の園児と保護者各約70名を調査対象とし、「睡眠健康教育」実施前後での睡眠・心身の状態の比較を質問紙調査(保護者対象)で行った。 IV 小学校・中学校・高等学校における生活実態調査の結果の分析および公表: 三カ年にわたる先行研究(挑戦的萌芽研究 課題番号19653102 報告者:研究分担者)および2010~2012年度の研究(基盤研究(C) 課題番号22530890 報告者:研究代表者)の調査結果を詳細に分析・考察し、研究報告書1編を執筆するとともに、研究経過をまとめ計4回の学会発表を行った。また、2013年4月には「2012年度(第8回)こども環境学会賞・こども環境論文・著作奨励賞」を受賞した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成25年度に計画していた調査研究、「高等学校における睡眠健康教育の実践に関するPre-Postモデル研究」では、当初兵庫県立高等学校4校約3000名を調査対象としていたが、調査協力が得られた高等学校が3校と限られ調査対象が約1900名となった。一方、調査対象校での全面的な協力のもと、調査・研究を順調に進めることができた。そして、平成26年度に実施予定であった「乳幼児と保護者を対象とした睡眠健康教育の実践に関するPre-Postモデル研究」の一部を開始できた。加えて、平成27年度に実施予定であった「生活実態に関する国際比較調査」も開始し、デンマークの国民学校(日本の「小中学校」)の5~9年生を対象とした生活実態調査を行った。
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今後の研究の推進方策 |
その一部を開始できた平成26年度に実施予定の「乳幼児と保護者を対象とした睡眠健康教育の実践に関するPre-Postモデル研究」については、調査対象園と密に連絡を取りながら、実施内容および調査対象者を精選しながら進めていく予定である。なお、平成27年度に実施予定であった「生活実態に関する国際比較調査」を前倒して実施し、オーストラリア、中国、韓国などの小中学生を対象にした生活実態調査を行うことを計画している。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成25年度に行った「高等学校における睡眠健康教育の実践に関するPre-Postモデル研究」(調査対象:兵庫県立高校3校の生徒約1,900名)および、「デンマークの子どもの生活実態に関する調査・研究」(調査対象:国民学校5~9年生約600名)で得られたデータの集計を依頼した業者の都合で、年度内に集計が完了しなかったためである。 以上の2調査のデータ集計が終了し、成果物が納品された時点で支出する予定である。
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