研究課題
基盤研究(C)
胎児期放射線被曝の影響を明らかにするため、放射線と化学発がん物質との複合曝露の系を用いて動物実験を行った。胎生17日齢または生後5週齢のマウスにX線照射後、5週齢、9週齢、13週齢からN-エチル-N-ニトロソウレア(ENU)を4週間投与して胸腺リンパ腫を誘発した。その結果、胎児期照射および5週齢照射ともに複合曝露のタイミング(インターバル)が短いほど胸腺リンパ腫発生率が高く、胎児期被曝の影響は生後も残ることが示された。
放射線分子生物学