外部刺激や環境に応じて、結合活性が変化する核酸アプタマーをベースとしたスイッチ分子は、薬物送達システムやバイオセンサーなどへの応用が期待される。本研究では、外部刺激や環境による架橋型ヌクレオチドの化学変換をトリガーとするキセノ核酸スイッチ分子の創製を検討した。その結果、5末端から数えて9番目と15番目のシトシンを塩基とする架橋型ヌクレオシドを天然型の2'-デオキシシチジンに置き換えたアプタマーは全く結合活性を示さないものの、それらを2'デオキシ-5-メチルシチジンに置換したものは高い結合活性が見出されたことから、開発したスイッチ分子をシトシンのメチル化の検出系に応用できる可能性が示唆された。
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