本研究では門脈血流量を変化させることで栄養成分の吸収量を変化させる食品素材を見出すことを目指し、マウスにおける血糖値上昇抑制作用を示す食品素材の探索、ならびに、超音波血流計を用いてマウス門脈血流量を測定する評価方法の確立を行った。探索研究では、天然由来粗抽出物から4種類の活性成分を単離して、その作用と構造とを明らかにした。これまでに見出した活性成分を評価した結果、門脈血流量を低下させることで血糖値上昇を抑制する成分は見出せなかったが、本方法は様々な消化器系疾患の評価にも応用できることが期待できる。
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