愛媛県佐田岬周辺で、廃棄されていた未利用の海産資源を対象として生物活性物質の探索研究を展開した。水深200mから採集した海綿動物のアルコール抽出液について分離を行った。新規の含臭素アルカロイドを複数分離し、その構造を明らかとした。また、これまでの生合成研究から予想されていた重要中間体を発見し、立体化学を含めた全構造の解析に成功した。これ以外にも、新規環状ペプチドの構造解析も終了している。これら新規化合物を含む海綿動物の共生微生物の分離を行い、30種以上の微生物を分離している。現在、培養を行いこれらの生産する化合物の探索研究を開始した。
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