研究実績の概要 |
初年度に開発した量子ドットナノプローブを用いたアミロイド凝集阻害物質の微量ハイスループットスクリーニング法を用いて、植物抽出物ライブラリーや化合物ライブラリーをスクリーニングした。約500種類の植物抽出物ライブラリーのスクリーニングの結果、植物の分類とアミロイドβ(Aβ)凝集阻害活性に相関が見られた。また、2013年に実施した香辛料抽出物の活性評価(Ishigaki et al., 2013)で最も活性の高かったスペアミントより活性の高いものも含まれていた。以上については現在論文を準備中である。また、約100種類の化合物ライブラリーをスクリーニングしたところ、10種類程度に活性が見られ、その中の数種類に共通の構造が見出された。現在この化合物をベースに、様々な誘導体を作成し、構造活性相関を解析中である。 また、前年度活性が高いことが明らかになったシソ科紫蘇について、様々な時期のものについて活性を評価したところ、時期によって活性が大きく変動することが明らかになった。また、様々な紫蘇の栽培品種について活性を評価し、品種によって活性が異なることを明らかにした。以上の結果については、平成26年12月26日に出願した特許をもとに国内優先権主張出願を行った(平成27年12月22日)。
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