本研究では、以下の2つの課題:(1)ユニークな二次元インゲルホスファターゼアッセイ法の確立とその応用、ならびに(2)CaMキナーゼホスファターゼ(CaMKP)を始めとしてPPMファミリーホスファターゼの活性制御メカニズムの解明、を中心にして研究を進めた。まず、蛍光発生基質を用いた新しい二次元インゲルホスファターゼアッセイ法を確立し、実用化までこぎつけることができた。また、これまではCaMKPと核局在型のCaMKP-Nに関して、細胞内での活性制御機構や局在変化について不明の点が多かったが、本研究課題を通してこれらのホスファターゼの活性制御機構に関する多くの知見を得ることができた。
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