脳波周期活動が一次運動野興奮性もたらす影響を解析し、その神経基盤を基に経頭蓋交流電気刺激による新しい脳刺激法を開発することを目標とした。 脳波と一次運動野興奮性の関連性を評価するため、M1上にTMSを行い、TMS前の脳波とMEPを同時計測した。C3においてTMS時刻を基準として-500 ms前後でMEP振幅が高い試行の脳波はM振幅の低い試行に比較しα・β帯域でパワー値が高い結果が得られた。またこの結果は刺激強度に依存することが示唆された。 M1上に電極を配置し経頭蓋交流電気刺激によるM1興奮性の変化を評価した。周波数により影響されるのみならず、位相によっても興奮性が修飾されることを見出した。
|