本研究の目的として、中国の四川省と新疆ウイグル自治区を中心とする内陸地域を対象として、被災地の災害復興の状況を、住宅を含めた「生活の再建」と「地域コミュニティ再構築」に焦点を当てて調査を行った。 この調査は、人間の安全保障(非伝統的安全保障)の概念による社会開発フレームワークを用いた内容である。そのなかで、仮設住宅や復興住宅へと生活再建が進む過程での保健衛生について、精神面のケアを含めて状況調査をおこなった。これらの地域に特有の課題となる少数民族にも注意を払いながら調査をおこない、今後の災害復興と災害教育のあり方について政策提言に結びつけることを目的とした。
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