ジェンダー平等を推進する手法として、近年、多くの国では、ポジティブ・アクション(積極的差別是正措置)またはジェンダー主流化を採用している。フランスはポジティブ・アクションを積極的に採用し、スウェーデンはジェンダー主流化を積極的に採用している。過去10年間のジェンダー平等の進み具合を比較すると、フランスが大きく進展しているのに対し、スウェーデンは停滞している。日本は、ポジティブ・アクションとジェンダー主流化の両方を志向しているものの、その導入方法が努力義務などの緩いものが多いために、変化のスピードが遅い。
|