研究課題/領域番号 |
25360047
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
研究機関 | 十文字学園女子大学 |
研究代表者 |
橋本 ヒロ子 十文字学園女子大学, 研究所, 客員研究員 (60286119)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
キーワード | 安保理決議1325 / 国内行動計画 / フィリピン / 国際情報交換 / 女性 / 紛争解決 / 平和構築 |
研究概要 |
2013年4月に安保理決議1325、1820など関連決議に関する学習会を開催した。講師は、安保理決議1325の推進を国レベルで特に、1325国内行動計画(NAP)の策定、評価などについて、各国政府やNGOを支援しているGlobal Network of Women Peacebuildersのinternational coordinatorであるMavic Cabrera-Balleza。 同年8月27-28日にMavic Cabrera-Ballezaの他、中央アジアを除くアジア太平洋地域では3カ国しかNAPを策定していないが、そのうちの2カ国(フィリピン、オーストラリア)から策定/実施にかかわっているミリアム大学平和教育研究センター所長、及びオーストラリアのAustralian Civil-Military Centre人道課長、さらに在日イギリス大使館の政務書記官、日本の元PKOジェンダートレーナー等の参加を得て、国際セミナーを十文字学園女子大学で開催。テーマは、安保理決議1325及び関連決議の実施評価。 2014年2月に国際セミナー報告書を100部印刷発行し、参加者、関連機関などに送付した。残部は2014年8月にフィリピンでフィールド調査をする際に調査対象者などに配布予定。 連携研究者三輪敦子は、世界人権問題研究センター研究会(2014年2月23日)で、「安保理決議1325号と関連決議の実施を通じた『女性と平和・安全保障』の課題への取り組みの現状と課題」と題する研究報告を行い、同センター『研究紀要』第19号(2014年3月掲載確定)に同テーマで執筆。また日本女性学習財団『ウィラーン』722号(2013年8月)に「女性を『平和構築』の主役に;国連安全保障理事会決議1325号の意義と課題」を執筆。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
初年度の計画は予備調査および国際セミナーの開催であったが、予定通り進み、報告書の刊行もできた。また、連携研究者が成果も発表している。
|
今後の研究の推進方策 |
2009年に行動計画を策定したフィリピンにその評価について情報収集のため、2014年8月にフィールド調査を行う。研究代表者、連携研究者、ミリアム大学平和教育研究センター所長のJasminGalace及びMavic Cabrera-Ballezaが、マニラで政策決定者、NGOにインタビューするだけでなく、実際に紛争が起こっていたミンダナオ島にも訪問して、軍関係者、NGO、イスラム系女性組織などにもインタビューを実施し、それを分析する。
|
次年度の研究費の使用計画 |
2013年8月に開催した国際セミナーのために、ノートブックパソコンの購入を予定したが、大学で開催したため、大学のパソコンを借用できた。 オーストラリアの参加者が、政府関係者であったため、国際旅費は科研費から支払ったが、論文執筆謝金並びに国内旅費を受け取れないということで節約できた。 2014年度にフィリピンでフィールド調査をする際に必要であるため、ノートブックパソコン1台購入予定。 フィールド調査の場所がマニラだけでなく、ミンダナオ島も入るため、旅費が予定以上に必要となることが予測される。また、informantに対する謝金も必要。
|